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会社と労働者との雇用トラブルはなぜ増えているの?

  • 執筆者の写真: office138
    office138
  • 2021年1月27日
  • 読了時間: 2分

更新日:2021年1月28日


精神疾患の労務トラブル
雇用トラブルはなぜ増えてる?

Q:会社と労働者との雇用トラブルはなぜ増えているの?また、雇用トラブルが発生しない会社の特徴は?







A:トラブル増加は、環境の変化によるものです。労働者を保護する法整備の推進、権利意識の高まり、労働者の訴える手段の多様化、インターネットの普及などが要因となっていると考えられます。しかし、従業員との信頼関係がある会社はトラブルが起きにくいでしょう。

(1)労働関係の訴訟は増加・長期化傾向

 中小企業の社長様が一番、身近に感じておられると思いますが、人を雇用するリスクは高まっています。


 労働関係訴訟も増加しています。ここ10年間で1.4倍にもなっており、かつ審理期間も1年を超え長期化しています。


(2)労働者を保護する法整備の推進

 労働関係の訴訟は増加・長期化傾向している背景には、法律規制が強化され、更に企業の責任を追及する手段が多様化し、弁護士が労働者側を支援する構図があります。


 ご覧の通り、法律も年々企業責任が重くなるように改正されています。


 労働者側から見れば、訴える手段が増え、企業責任を追及しやすいようになってきています。なかでも、労働審判は強制執行力のある公的制度です。労働者側からすれば、費用も安く、早く解決でき、その上勝てる確率が高いものです。


 このような状況から、労働者側の弁護士が増え、インターネットでも弁護士のサイトが多く見受けられます。


 企業とのトラブルを抱えた労働者は、弁護士のインターネットサイトを見る機会が多くなり企業が責任追及を受ける機会も増えているのです。


(3)雇用トラブルに発展しない会社の特徴とは

 普段から社長が従業員一人一人に目配りし、従業員のご家族のこともよく把握している会社は、概ね社内の人間関係も良好なことが多く、軽い雇用トラブルにおいては訴訟に発展しにくいです。ただし、このような会社であっても大きな事故(労災死亡事故、行き過ぎたハラスメント等)が発生すれば高額賠償に発展する可能性が高くなります。よって、普段から事故が発生しないように社内環境を整えることは勿論、万が一のことを考慮して保険を手当てすべきでしょう。

 逆に、会社と従業員との信頼関係が失われており、その従業員さんがご家庭で会社の不満を言っているような会社は、軽い雇用トラブルであっても揉めることが多く、初動対応を誤れば、すぐに訴訟に発展してしまいます。

 経営においては「思いやり」だけでリスク予防が可能な時代ではありません。詳しくは、プロ代理店にご相談されることをお勧めします。


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