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自転車と車の事故・責任割合は?

  • 執筆者の写真: office138
    office138
  • 2021年1月30日
  • 読了時間: 2分

精神疾患の労務トラブル
自転車と車の事故・責任割合は?

Q:自転車と車の事故だと車の責任が重くなるって本当?









A:一般的には、自転車よりも自動車の方が高度な注意義務が課されているため責任が重くなることが多いです。しかし、自転車の責任(過失割合)を自動車より重く判断した裁判例も多く存在します。

(1)自動車同士の事故と自転車対自動車の事故の違い

 交差点で信号無視の相手と接触した事故の例です。

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  • 【図①】…自動車同士の事故であれば、信号無視した自動車が100%悪くなります。

  • 【図②】…ただし、信号無視した自転車との接触は、自動車の方が高度な注意義務が課されていることから、自動車にも20%の過失が発生します(判例タイムスNo.38【236】)。 


(2)自転車対自動車で自転車の過失の方が重くなった判例

 下記図の通り、優先道路を自動車が直進、自転車が一旦停止して車との距離と速度を誤り交差点に進入して接触した事故です。

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 本件は、平成18年11月13日午後6時10分ごろの事故で自転車の運転者は後遺障害等級12級の認定を受けており、自動車の運転者等に対し約1,646万円の賠償請求を求めたものです。


 判決は、自動車にも動静に対する注意が不十分であった過失があるとしつつも、自転車にも交差道路の状況確認が不十分であったと大きな責任を認めた。その結果、自転車55%自動車45%の判決が下りました。


(3)自転車も道路交通法上の軽車両であるため安全運転をこころがける

 自転車による交通事故が急増していることを踏まえて、平成25年12月1日に道路交通法が改正されました。今後ますます、自転車に対する道路交通法違反は厳しくなるでしょう。皆さんは、油断せずにルールとマナーを守った自転車運転に心掛けましょう。

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 企業においては、従業員が通勤や業務で自転車を使用する場合、必ず自転車賠償保険の加入を義務化したうえで加入状況を管理することです。そして、会社としても業務中の自転車事故に対応する賠償保険に加入しておくべきです。


 また、当店はプロ代理店です。企業の状況やリスクを確認したうえで最適な保険設計を提案します。保険は値段だけで選ぶものではなく、万が一のリスクに対応するように設計すべきです。上記のようなケースを含め、必要な補償を洗い出し、補償内容を丁寧にご説明させていただきます。ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。

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